小・中学生に「あなたの一番大切なものは？」と質問すると、大半の子供達の答えは決まっている。「命。そして家族」だ。 壊れたおもちゃや公園で拾った植物の種にガラス玉。幼児の頃には宝箱を覗くと思いがけない珍品を発見して、笑いころげたりあきれさせられていたのに、小学生になったとたん優等生が大勢育つ。命の尊さや家族の絆の大切さを多角的に繰り返し認識出来るよう教育が施されており、確かにその教育が浸透しているのだろう。だが実際に「欲しいもの」はゲームやCD、携帯電話が圧倒的というのが現実でもある。 　 「一番大切なものは？」 「今欲しいものは？」 　 男の子 女の子 小学校4年生 ベイブレート・カード・ゲーム　　　　　　　　　　　 ゲームソフト・シール 小学校5年生 ゲームボーイアドバンス ・ゲームソフト アイドルグッズ・携帯電話 小学校6年生 ゲームソフト・携帯電話 携帯電話・洋服・バッグ 資料：リビング田園都市151号/モニター1260人 　 「一番大切な宝」は教育と情報に翻弄されて、日々大事に過ごすものとは別の次元に存在しているのではいないだろうか？努力や情熱で得たものを宝物にしていたのは昔話。もう自分で勝ち取るものなど存在しないのか？　優しさでオブラートされるままに夢を育む心を持つことさえ難しくなったのか？　そうであるのなら欲しいものを与えてくれる家族すなわち親が一番大切という気持ちは、本心と言えるかもしれない。豊かな国の子供達はいったい何を求めているのだろう、とふと不安を感じる統計である。 もしかすると子供達は、本当は何処かに宝物を大切に隠しているのだろうか？ ●●●●●●●●●●●●●●●● 今号では「一番大切な宝物」を募集します。 誕生日に両親から贈られた自転車。ご褒美に貰ったお人形。友達と見つけた秘密の場所。お子さんが宝箱にしまっているものやあなたの子供時代に大切にしていたものなどがあれば教えてください。また「子供達の大切なもの」へついてのご意見、ご感想もお待ちしています。

　

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